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メディア出演

3/14 おはよう日本で放送されました

3月14日、NHKのおはよう日本の中で、
プロジェクトを題材して福島県の学校法人石川高校の美術部の皆さんが
作成してくださったひまわりコミックが特集されました。
NHK様のサイトより内容を転載させていただきます。
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3月12日放送
首都圏と震災4年(9)これからも“支援の気持ち”を
首都圏放送センター 井手上 洋子



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今回は、首都圏の子どもたちが、被災地の人たちとどう向き合っていくのかについてです。
震災から4年がたつなかで、被災地を支えていく気持ちを持ち続けてもらおうと、3月11日、埼玉県の小学校で、ある授業が開かれました。




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埼玉県川口市の安行小学校で開かれた授業です。
この小学校では、おととしから、校内などでひまわりを育て、その種を福島県に送る活動をしています。
福島の人たちに様々な場所にまいてもらい、満開のひまわりで元気づけようという活動です。



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原発事故のあと、福島市のNPOの呼びかけで始まり、いま、全国で1000を超える小中学校などが取り組んでいます。
活動の中心となってきた菊次哲也先生です。
震災4年を前に、2月、子どもたちにアンケートを行いましたが、気になることがありました。



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地震の記憶について尋ねたところ、「おやつを食べていたら、急に来て怖かった」など、当時の恐怖がびっしりと書き込まれていました。
一方、ひまわりの種を贈る活動について尋ねると、「いいと思います」など、淡々とした短い答えが目立ちました。

子どもたちは、種を贈った福島の人たちには会ったことがありません。
そのため、支援する気持ちを持ち続けにくいのではないかと、菊次さんは考えました。



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「忘れるとは言いませんけれど、意識が弱くなっているということは、あるんじゃないでしょうかね。ずっと自分のしたことが生き続けていくというか、つながり続けていく。子どもたちの意識を風化させないことにつながると思います」。



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菊次さんは、3月11日の授業で、ある教材を配りました。
ひまわりのプロジェクトを題材にした漫画です。
この漫画を描いたのは、福島県の高校生たちです。



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地元・福島で咲いたひまわりが、どれだけ被災者を元気づけているか、全国の人たちに知ってもらいたい。
ひまわりの種を通じて、県外の人と交流が生まれた実話をもとに、美術部の活動として作品を作りました。



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高校生は「この漫画を通して、読んでいる人にも伝わったらうれしいと思います」「これを読んで福島のことを思い出してくれる人がいたら、やっぱり自分たちは、出来るかぎりはやってみたいという思いで書いています」」と話していました。



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高校生たちが描いた漫画は、善意に支えられ、2000冊の本になりました。
印刷会社の社長、小早川真樹さんです。
NPOを通じてこの漫画を知り、全国の子どもたちに福島を支える気持ちを忘れないでほしいと、無償で小中学校などに配ることにしたのです。



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小早川さんは「福島の被災された方たちの思いというものを、少しでも感じていただくとか、感じていただいたあとに『何か自分たちにできること』という形で、つながっていけばいいかなと思いますね」と話していました。



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3月11日の授業、子どもたちは夢中で漫画を読みました。
福島の人が、種を贈った人と出会い、手をつなぐ場面。
子どもたちにとって、初めて目にした福島の人の笑顔でした。



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漫画を読み終えた子どもたちからは「福島がひまわりでいっぱいになったらいいなと思いました」。
「『また会えたね』っていうところが感動した」「漫画を読んで福島の人たちが、つらいこともあったですけど、ひまわりを贈ったことで笑顔になれてよかった」という反応が返ってきました。



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菊次さんは子どもたちに「この本は、応援してくれた高校生が『自分ができることが何かないか』と思って書いた漫画です。自分がこれから、何でもいいから『何ができるかな』と、紙に書いてみてください」と呼びかけます。



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子どもたちは、福島の人たちとのつながりをイメージしながら、考え始めました。
そして、みんなの前で「わたしはひまわりを少しでも多く育てて、福島の人たちを笑顔にしてあげたい」「福島のことや、ひまわりのことを、もっといろんな人に知ってもらいたい」と考えたことを発表しました。



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「ひまわりで福島の人を元気にしたい」。
震災から4年たった今、子どもたちが新たにした思いです。



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自分たちで育てたひまわりの種を福島に送るというこの活動は、以前も取材したことがあるんです。
その時も「福島のことを忘れないでありがとう」と、声をかけられたことがすごく印象的でした。
ただ、こうした子どもたちが、福島の人たちはどう感じているだろうと実感する場は、なかなか少ないと思います。
子どもたちが支援する気持ちを継続していくためにも、被災地とのつながりを実感できる取り組みが、ますます必要ではないかと改めて思いました。

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