その他活動

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福島ひまわり里親プロジェクトで 「尊敬される福島」へ 半田真仁

本日は東方通信社さまより出版して頂いております、

「いま伝えたい 福島からの声 著・「福島からの声」編集委員会」に
掲載頂きました、内容をご紹介させて頂きたいと思います。



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福島ひまわり里親プロジェクトで
「尊敬される福島」へ

半田真仁 NPO法人チームふくしま 代表理事

自分が生きてる意味はなんだろう。自分はなぜ、生かされているのだろう。

商社勤務の20代の頃、大ケガをして入院した。
入院中、友達になった小学生が亡くなるという出来事に直面し、
人生の価値観が大転換した。

「これからの人生、生きている限り、誰かの役に立つ人間になりたい」
と強く思い、転職を決意した。

ご縁があって、福島県商工労働部雇用対策グループの仕事を
させていただき、その後、福島県に特化した経営支援の会社
「採用と教育研究所」を設立した。

そして、これからというときに
震災が起こった。広島で生まれ育った私は、子供の頃から8月6日の
歴史を教わって育った。

その私がまさかこんな出来事に直面するとは
想像もしていなかった。震災が起こってすぐに頭をよぎったのは、
働く仲間、お客様、そして志を同じくする福島の友人たちのことだった。

農業をしている友人からは「未来の希望を失った」と言われ、
県内の知的作業所からは「福島の観光が停滞したため、主力だった
『まんじゅうの箱折り』の仕事がなくなった」と教えられた。

そこで、県内の若手経営者(20~30代)の有志でNPO法人
チームふくしまを立ち上げ、「福島ひまわり里親プロジェクト」
をスタートさせた。

当時、「復興のシンボル」としてヒマワリを
植えようという動きが各地で広まっており、それをこの
プロジェクトでもシンボル事業とすることにした。


鈴木厚志会長が
提唱する「FOR YOU FOR JAPAN」(あなたのため、日本のため)
を活動理念に「同情の街から尊敬の街へ」をテーマにした
プロジェクトを推進している。


プロジェクトの目的は、大きく分けて3つ、
「雇用対策」「観光対策」「風化対策」である。


①福島の支援者(里親さん)を全国から募集。里親さんにヒマワリの種を
栽培してもらい、福島に種を送ってもらう。

②集まった種を袋詰めして販売。
この袋詰め作業を福島県内の作業所に委託し、障害者の雇用を創出する。

③里親さんに福島へ種を持参してもらうことで、環境復興と絆づくりを
図る。


ヒマワリと観光を結ぶ事業に奔走したのは、
飯坂温泉吉川家の若旦那・畠正樹氏。「これは感動観光だ」と
メンバーも燃えた。

里親さんをはじめ、多くの人が福島を「忘れない」
ために協力してくれた。現在46都道府県に約1万6000人の
里親さんが誕生、10万人以上の方が関わり、福島をわがことのように
応援してくれている。

昨年の夏以降は、ヒマワリの種とともに
全国2万人から手紙や励ましのメッセージが続々と届いている。
これはまさに福島の財産。

この展示・保管場所を探しており、
たくさんの人に見ていただく機会を設けたいと考えている。
仕事柄、子どもたちと接触する機会が多いので、
最近の様子を聞いてみると、震災前は、
お菓子屋さんやスポーツ選手など、

憧れの職業を口にした子どもたちが、震災後は
「人に喜ばれる大人になる」と答えるようになっている。

震災後に駆けつけてくれたボランティアの姿や、
命懸けで働く輝く身近な大人の背中を見たからだ。
世界初の「ヒマワリの種付き絵本」の販売も始めた。

広島が復興したように、福島にも多くの人が観光で
訪れるようにしたい。

10年、20年後も、憧れる企業や人物で
あふれる福島県であるようにしたい。

伝説となる人物や企業を世界に送り出してみたい。

「尊敬される福島」、それが私たちの目指す夢なのだ。

 

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